“Evolution XX: An Opeth Anthology” Tour Report Part 2 -Paris show 1st set-


Part 1 からの続き。)

19:30ごろ
ほぼ定刻通り、暗転。しかし、いつもと違ってPopol Vuhの"Through Pain To Heaven"が流れてこない。
代わりに「Blackwater Park」のアルバム冒頭と同じ不穏なSEと共にメンバーがステージに姿を現し、SEがそのままPerのキーボードの音となって、アルバムのオープニング曲、"The Leper Affinity"がスタート。
はじめの方こそ、何だか音が篭った感じに聞こえたり、テンポがやや乱れたり、Mikeのグロウリングが弱々しく感じられたりして若干不安になったが、徐々に全く気にならなくなっていった。

paris12009年のツアーでは毎回のようにプレイされていた"Leper~"だが、バックスクリーンに映像があり、照明もいつもより豪華なせいか、何だか違った雰囲気に感じられて新鮮。

個人的に、この曲から"Bleak"に流れるピアノ・ソロ・パートが大好きで、これは絶対に今回しか聴けないと思って楽しみにしていたので(←"Leper~"と"Bleak"が続けてプレイされることは滅多にないので)、全神経をPerの方に向ける。
鳥肌が立つような美しさのピアノ・ソロをPerが奏でている間に、弦楽器陣はチューニングに集中。
Axeのカウントから"Bleak"がスタートすると、早くも管理人、昇天寸前。。。パリまで観に来て本当に良かった・・・!って、まだ2曲目です(^^;)

おそらく全Opethファンに愛されてやまない"Bleak"とあって、オーディエンスも大盛り上がり。管理人もコーラス部分はMikeと一緒に大声で歌う。
2008年の来日公演が思い出されて、しみじみとしてしまったり。
本当に、Opethの魅力が全て詰まっている名曲ですね。

いつもなら、ここらで一言、Mikeが面白いMCを挟むところだが、今回は何も喋ることなく"Harvest"へ。おそらくアルバム完全再現という緊張感を保ちたいのでしょう。

paris2アルバム・ヴァージョンより若干テンポを落として、レイドバックした雰囲気の"Harvest"はまるで70年代のプログレ・バンドのよう。Perのハモンド・オルガン風なサウンドと言い、何とも今の彼ららしいアレンジだ。
幻想的な照明とバックスクリーンの効果もあいまって、Mikeの堂々とした歌いっぷりにウットリ。。。いやぁ、たまりませんな!(^^)

続いて"The Drapary Falls"。これも彼らのライヴでは定番曲のひとつ。
こうしてライヴで完全再現されると、改めて「Blackwater Park」というアルバムが名曲揃いであることを痛感させられる。こんなアルバムを今からもう10年も前に完成させていたMikeは天才としか言いようがない。

MCが無いせいか、ここまで、本当に「あっ」という間にアルバム前半終了。
アルバム後半は、普段あまりライヴでプレイされない曲のオンパレードということで、更に神経を研ぎ澄ましてステージに意識を集中させる。

会場中が静まりかえり、皆が"Dirge for November"冒頭のMikeのヴォーカル・パートに耳を澄ます。
最近のMikeは(グロウリングよりもむしろ)こういう「聴かせる」タイプのヴォーカルの方が歌いやすそうに見える。
おそらく今回が初披露となるこの曲、そのドラマティック過ぎる曲展開に圧倒されて、ただただ、じっとステージを見つめ、茫然自失気味になってしまう管理人。。。

続く"Funeral Portrait"は、今回のライヴ前に「Blackwater Park」をヘヴィ・ローテーションしていたところ、改めてその魅力を再発見し、ライヴで聴けるのを非常に楽しみにしていた曲。
徐々にFredrikのアルペジオの音が大きくなっていくイントロだけで既に興奮。Opeth独特とも言うべき、催眠効果をもたらすようなリフの応酬に身を委ねつつヘッド・バンギングしていると、何だかもう、トランス状態に突入してしまいそうな気持ち良さ。
オーディエンスの盛り上がりも予想以上に凄まじく、圧倒的にライヴの方が映える曲だと実感。

曲の魔力とヘドバンのせいでボーっとした頭を"Patterns in the Ivy"で一度クールダウン。
Perのピアノの音はもっと大きくても良かったと思うが、この美しいインストゥルメンタル・ソングが終わると、あと1曲で第一部が終わってしまうんだ・・・という寂しさがじわじわとこみ上げてくる。

paris3バックスクリーンには(今回の再発盤ではなくオリジナルの方の)「Blackwater Park」のジャケットが投影され、曲が始まると同時に波がうねるような映像が映し出される。まさに"black water"だ。

「The Roundhouse Tapes」で何度も観聴きしているものの、やはりナマで体験してみたいと思っていたこの曲、どうやら皆、同じ気持ちだったようだ。第一部最後の曲ということもあり、ラストに向かうにつれ、ヒートアップしていくオーディエンス。映像とライティングの相乗効果もあり、よりいっそう緊張感と迫力を増したように感じられ、管理人のテンションもMAXに。

まったく、何て密度の濃い1時間なんだろう・・・!
これだけ完成度の高いアルバムを目の前で完全再現されてしまうと、もはや畏怖の念に近い感情を彼らに覚えてしまう。神懸り的な何か、とでも言うのだろうか。

大歓声の中、「ありがとう。10分したらまた会おう」というMCを残し、ステージを去っていくメンバー。
素晴らしすぎて言葉も出ない・・・とフラフラしているうちに客電が点く。

例のフランス人メタラー達が次々と「どう?どう?」と尋ねてくる。
「もちろん最高だったよ!ホント日本からわざわざ観に来て良かった!すっごいシアワセ!」と満面の笑みで答えると、「やっぱり~?そうだよねぇ~」という反応の彼ら。
中には初めてOpethのショウを観るという人もおり、「音が良すぎるんだけど・・・」と圧倒されまくりだった様子(^^)

Part 3 に続く・・・)

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Posted at: 2010/04/18(Sun) 05:07:00

2 comments »

  1. 体調崩されてる中、濃いレポを有難うございます!!
    読み応えがあり、且つ雰囲気をイメージしやすい文章が素晴らしいです!!

    やはり、個人的には…

    "Dirge for November"

    ≫そのドラマティック過ぎる曲展開に圧倒されて

    というトコと、

    "Funeral Portrait"

    ≫徐々にFredrikのアルペジオの音が大きくなっていくイントロだけで既に興奮。Opeth独特とも言うべき、催眠効果をもたらすようなリフの応酬に身を委ねつつヘッド・バンギングしていると、何だかもう、トランス状態に突入してしまいそうな気持ち良さ。

    というトコ、グッときました!!

    …というワケで、続きも読ませて頂きます!!

  2. >メタリカーナビッチさん
    いえいえ、逆に体調崩してるから他のこと出来なかったんで、レポに集中できました(^^;)
    雰囲気イメージしていただけたなら良かったです~(^^)

    "Dirge for November"と"Funeral Portrait"、ホント良かったですよ~。
    いまだに余韻から抜け出せません。。。

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